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雇用統計とは?

米雇用統計では、失業率とNFP(非農業部門雇用者数:nonfarm payrollsの略)を中心として、製造業就業者数・小売業就業者数・週労働時間・賃金インフレの状態を示す平均時給など10数項目が発表されます。

雇用統計発表前の傾向と注目点

雇用統計の特徴
⇒事前予想と結果がかけ離れるケースが多い為(下記表参照)市場に与える影響が大きくなる傾向にあります。

 

価格が大きく上下する可能性があります。
⇒デイトレードなどの短期売買の場合、リスクが非常に高いと考えられますがその反面、ボラティリティが上昇する可能性があることから短期間で利益を得ることができるチャンスとも考えられます。
米雇用統計は為替取引で最も注目される経済指標です。
ちなみに今回の予想は、

  • 非農業部門雇用者数:-11万人(前回:+43.1万人)
  • 失業率:9.8%(前回:9.7%)

と前回の数値より下向きの予想となっております。

10年振りの国勢調査臨時雇用減少要因

米国国勢調査局は今回から、週次での臨時雇用の推移を発表するようになりました。

 

今年1月からの臨時雇用者の累計推移(約、端数省略)を記すると

  • 1月31日〜2月 6日の週 3.6万人
  • 2月28日〜3月 6日の週 9.8万人
  • 3月28日〜4月 3日の週 13.2万人
  • 4月25日〜5月 1日の週 57.5万人
  • 5月 3日〜5月 8日の週 58.5万人(ピーク)
  • 5月 9日〜5月15日の週 57.3万人
  • 5月30日〜6月 5日の週 41.7万人
  • 6月 6日〜6月12日の週 34.4万人

と国勢調査の終了に向けて減少方向に推移し始めています。
これと整合性をとった形で、失業保険申請件数も6月第2週から大きく増加してきています。
米国雇用統計の調査は、毎月12日を含む日曜から土曜日までの週に実施されますので、5月9日〜5月15日の週が57.3万人から6月6日〜6月12日の週の34.3万人と単純差し引きで23万人減少しているので、これが今回の非農業部門雇用者数変化の最大のマイナス要因となっている訳です。

 

さて、前回の非農業部門雇用者数変化は43.1万人と大変大きな数字となりましたが、民間部門雇用者数変化が4.1万人の増加しかなかったため、ドルにとってはポジティブ・強気とはなりませんでした。
今回の民間部門雇用者数変化は11万人で、前回よりは再び増加に転じている点では好転していると理解して良いでしょう。
しかし、前々回が21万人であったこともあって10万人台後半の数字でなければ市場はそう強気にはなれないところと思われます。
過去20年間をみても、好景気の時期ではやはり10万人後半から20万人超え(最大は97年に40万人超えた時期もありました。
パックス・アメリカーナと言われた時期です)て安定期に推移してきたことを考えますと、仮に今回が10万人を超えたとしても、もう2〜3カ月の推移を見極めたいところです。

ペンタゴンチャート&エリオット波動&ボリンジャーバンド

ペンタゴンチャート
ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
各点が変化日になる
各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
時間の逆行は起きてはいけないこととされている。

  • 米ドル/円 ................下放れた
  • ユーロ/米ドル ............強い上値抵抗線
  • ユーロ/円 ................再び、下値を窺う
  • 豪ドル/円 ................下げ止まるのか
  • ポンド/円 ................上値の重たい展開が続く

 

エリオット波動
エリオット波動は上昇5波(うち上昇3波、調整2波)、下降波は(下降2波、調整1波)で一つの相場を形成するという考え方です。
こうした波は繰り返すことから、相場にはサイクルがあるといえます。
一方、経済にもサイクルが存在し、代表的なものは下記の4つとなります。

  • キチンの波     約4年
  • ジュグラーの波   約10年
  • クズネッツの波   約20年
  • コンドラチェフの波 約50年〜

今回は、政策金利の面から景気サイクルとエリオット波動の大きな流れを考えてみましょう。
(エリオット波動第1波)…景況感悪化で低金利が続いている状態から、 利上げに期待がもたれる状況のとき。
(エリオット波動第2波)…政策金利の引き上げが行われたが、 今後の引き上げについては不透明な状況のとき。
(エリオット波動第3波)…景況感が回復し、企業の活動が活発となり、 失業率の低下などで政策金利が段階的に 行われている状況となったとき。
(エリオット波動第4波)…景気に過熱感が出始め、政策金利の引き締め予想 がでやすい状況のとき。
(エリオット波動第5波)…高い消費支出や設備投資など景気の過熱感が強く バブルに近い状態だが、楽観的な見通しが 支配している状況のとき。
(エリオット波動A波) …物価が上昇し、政策金利の引き締めがピークに 達した後。
(エリオット波動B波) …引き締め効果がでて過熱感が沈静化し、金利上昇に 期待がもたれる状況のとき。
(エリオット波動C波) …高い失業率、設備投資の停滞、景況感悪化などで 政策金利の引き上げが続く状況となったとき。

 

大雑把にまとめてみましたが、大きなサイクルでは必ずと言っていいほど相場のサイクルは景気のサイクルに先行して動きますまた、株式相場では
サイクルを下記6つの局面であらわしています(ご参考まで)。

 

(1)金融相場 (2)中間反落 (3)業績相場 (4)逆金融相場 (5)中間反騰 (6)逆業績相場

 

このように為替相場も中長期の流れでは景気動向や経済の動向から離れることができず、これらは常にサイクル(繰り返す)ということを覚えてください。
サイクルの基本は「谷(大底)」から「谷(大底)」となります。

 

ボリンジャーバンド
≪USD/JPY≫
ボリンジャーバンド(日足)では、センターライン(21日移動平均線)でトレンドが明確に発生しており(下落トレンド)、実勢レートがマイナス2σラインに絡む形で下落していること、一目均衡表(日足)で遅行線が陰転継続していること、基準線、転換線、実勢レートの順に位置していること(下落トレンドのパターン)、トレンドの方向性を示す基準線が陰転継続していること等から、ドルの軟調な展開が予想される。
しかし、オシレ―ター系指標ストキャスティクス(スロー)では、%Kスロー、%Dスローが売られ過ぎの判断基準である20%付近で推移し、かつ、ゴールデン・クロス(ドル買いシグナル)が発生しており、一時的な上昇に注意が必要。

  • レジスタンスラインは、90.34(21SMA)、89.03(一目/DAY/転換線)
  • サポートラインは、84.83(2009/11/27安値)

 

≪EUR/JPY≫
ボリンジャーバンド(日足)では、センターライン(21日移動平均線)がフラットに推移しているものの、実勢レートが上昇し、センターラインの目前に迫ってきていること、一目均衡表(日足)で、遅行線が陽転し、実勢レートをブレイク中であること、実勢レートが転換線を上にブレイクしていること、オシレ―ター系指標ストキャスティクス(スロー)で、ユーロ買いシグナルが点灯中であることなどから、ユーロの堅調な展開が予想される。

  • レジスタンスラインは、110.71(一目/DAY/基準線)、110.56(21SMA)
  • サポートラインは、107.75(BBD/DAY/-2σ)、107.29(2010/06/29)

 

≪GBP/JPY≫
ボリンジャーバンド(日足)では、センターライン(21日移動平均線)がフラットに推移しているものの、実勢レートが上昇し、センターラインの目前に迫ってきていること、一目均衡表(日足)で、遅行線が実勢レートの下へのトライに失敗していること(買いシグナル)、転換線と基準線が好転(転換線が基準線を下から上に抜くこと/買いシグナル)、実勢レートが雲の下限を上にブレイクしていること、オシレ―ター系
指標ストキャスティクス(スロー)で、ゴールデン・クロス(ポンド買いシグナル)を意識して推移をしていること等から、ポンドの堅調な展開が予想される。

  • レジスタンスラインは、135.76(BBD/DAY/2σ)、135.24(2010/06/28高値)
  • サポートラインは、131.83(BBD/DAY/-2σ)、131.27(2010/07/01)

 

≪AUD/JPY≫
ボリンジャーバンド(日足)では、センターライン(21日移動平均線)でトレンドが明確に発生しており(下落トレンド)、実勢レートがマイナス2σラインに絡む形で下落していること、一目均衡表(日足)で、遅行線が陰転し、実勢レートを下にブレイクしていること、転換線と基準線が逆転(転換線が基準線を下抜くこと/売りシグナル)等から、豪ドルの軟調な展開が予想される。

  • レジスタンスラインは、135.76(BBD/DAY/2σ)、135.24(2010/06/28高値)
  • サポートラインは、131.83(BBD/DAY/-2σ)、131.27(2010/07/01)

 

≪EUR/USD≫
ボリンジャーバンド(日足)では、センターライン(21日移動平均線)がフラットに推移しているものの、実勢レートが上昇し、実勢レートが2σの目前に迫ってきていること、一目均衡表(日足)で、遅行線が陽転し、実勢レート、転換線を上にブレイクして推移していること、実勢レートが雲の下限の目前に迫ってきていること、オシレ―ター系指標ストキャスティクス(スロー)で、ユーロ買いシグナルが点灯中であることなどから、ユーロの堅調な展開が予想される。

  • レジスタンスラインは、1.3093(2010/05/10)、1.2574(BBD/DAY/2σ)
  • サポートラインは、1.2346(一目/DAY/転換)、1.2238(21SMA)

 

※ボリンジャーバンドは(日足/21日/標準偏差2)で算出しています
※あくまでも投資判断はご自身でお願いいたします

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注目トピック

今週は重要指標が目白押しです。特に米国は各曜日に指標発表があり先週の指標発表も堅調に推移した事から、その流れが継続するかがポイントです。また、欧州でもドイツのZEW景況感指数、ユーロ圏GDPや英国のCPI、失業率など各国通貨の値動きに影響を与える指標が多くあります。各指標発表時には十分に注意を払う必要があると考えられます。